導入事例インタビュー
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#001 瀬戸内アイランドクルーズ株式会社様
CASE STUDY / 導入事例インタビュー #001
専任スタッフを置かずに、お客様を迎える仕組みは
こうして生まれた。
INTERVIEWEE COMPANY
瀬戸内アイランドクルーズ株式会社様
インタビューにご協力いただいた方
川口 修 様
代表取締役
取材地:豊島/Teshima Factory 前
PROLOGUE
瀬戸内海に浮かぶ、人口800人の小さな島・豊島。
「瀬戸内国際芸術祭」で世界中から人が集まる一方、
フェリーを降りた観光客の前には、思いがけない"移動の壁"があった。
「足がないせいで、自由に回れない」
― そのお客様の声に向き合い、
専任スタッフを置かずに365日のレンタル運営を実現した
瀬戸内アイランドクルーズ株式会社・川口修代表に
お話を伺った。
毎日のように聞こえてきた、観光客の小さなため息。
瀬戸内国際芸術祭の会場として世界中から人を集める瀬戸内エリア。 岡山・香川・愛媛の3県で、空港・駅前を中心に10拠点を運営する平成レンタカー様は、観光地のレンタカーニーズを30年支え続けてきた。
だが近年、訪日観光客の急増とともに、現場には新しい課題が押し寄せていた。
こちらこそ、わざわざ島まで来てくださって。
豊島は瀬戸内海に浮かぶ、人口800人ほどの小さな島です。「瀬戸内国際芸術祭」の会場にもなっていて、世界中からアートを目当てに観光客がいらっしゃいます。
ええ。ただ、ずっと気になっていたことがあって…「降りた後の足がない」んです。
そうなんです。豊島はそこそこ広い島で、見所が点在しているんですが、路線バスは本数が限られていて、レンタサイクルは坂道が多くてしんどい。
「せっかく来たのに、自由に回れなかった」というお声を、もう本当に毎日のように聞いていました。
「せっかく来たのに、自由に回れなかった」
― それが、いちばん最初の原点でした
決め手は、観光体験ではなく「離島で運用できるかどうか」。
レンタカー業の課題、と聞いて多くの人が思い浮かべるのは「車両管理」かもしれない。 だが岡崎氏が真っ先に挙げたのは別のテーマだった。「受付スタッフが、本当に採用できないんです」。
立地や規模を問わず、業界全体に広がる構造的な人材問題が、そこにある。
はい。観光客の足になるもので、絵にもなって、何より「運用が楽なもの」を探していました。
離島で車両を持つって、本土と違って大変なんですよ。ガソリンスタンドも限られ、整備工場もない。その点、電動のトゥクトゥクは充電するだけで走ります。ガソリンを入れに行く手間がない。
そうです。普通の自動車だと2年に1回の車検が必要で、これも離島だと本土まで持ち出す手間がかかる。メンテのハードルが下がるのは、離島で車両を多数管理するうえで重要でした。
両方ですが、現実的な決め手はメンテ性です。
観光体験で選んだのではなく、
「離島で運用できるか」で選んだ
人がいないわけじゃない。"専任を置けない"のが問題だった。
仮にスタッフが採用できたとして、もう一つの壁が待ち構えている。「ピーク時間の集中」だ。 飛行機やフェリーで一気に到着する観光客に対し、レンタカーの受付業務は1組あたりにじっくり時間がかかる構造になっている。
「お客様には申し訳ないけど、お待たせするのが当たり前になっていました」。
同じ建物でカフェレストラン「Teshima Factory」を運営しているので、建物には常にカフェのスタッフがいます。
「レンタカー貸し出しの専任担当」を別に置くのが現実的じゃなかった。レンタカー業務は、予約照合・本人確認・契約サイン・決済・鍵渡し・操作説明・返却チェック・延長精算…と、思っている以上に手続きが多いんです。
カフェのピーク時にレンタカー受付が重なると、両方とも回らなくなる。かと言って、レンタカー専任スタッフを1人立てると、人件費だけで採算が合わない。
芸術祭の年は忙しいけれど、平時は1日数件のこともある。それで専任を雇い続けるのは無理なんです。「専任を置かなくても回る仕組み」が欲しかった。
完全無人ではなく、
専任を置かない仕組みが必要だった
紙に書き出した、レンタカー業務の全工程。
訪日観光客の増加は、平成レンタカー様にとって追い風であり、同時に新しい難題でもあった。 ホテルでの接客とは違い、レンタカーには「事前に正確に理解してもらわなければいけない」事項が多すぎる。
利用時間、延長料金、営業時間外返却、ガソリン満タン返し、ETC… 曖昧にできない説明事項を、母国語で正しく届けるには、人間の英語では限界があった。
ある日ふと、「専任を置かずに、お客様自身で完結する仕組みにできないか」と思ったんです。
何かあればカフェのスタッフが対応できる。でも、通常の貸し出しはお客様が自分で進められる。紙にレンタカー業務の全工程を書き出しました ― 予約・事前決済・本人確認・契約・鍵渡し・延長差額決済・返却・車両チェック。
中でも譲れなかったのが、「延長になった時の差額決済」でした。観光って、予定通りには進まないんです。「もう少し回りたい」と延ばす方が多い。そこでカフェのレジに来てもらうと、結局スタッフの手を取ってしまう。お会計まで自分で完結してほしかった。
無かったんです。探しても、無い。じゃあ、作ってもらえる人を探そう、と。
探しても、無い。
じゃあ、作ってもらえる人を探そう、と
「他業態のスマートチェックイン」を見て、ピンと来た瞬間。
課題が見えれば、解決策を探す。だが、レンタカー向けに作られたチェックインシステムは、市場にほとんど存在しなかった。 唯一見つけたのが、株式会社デバイスエージェンシーが手がけるAdvaNceDスマートチェックイン for レンタカー。 ホテル業界で培われた省人化チェックイン技術を、レンタカー専用に再設計したシステムだった。
たまたまデバイスエージェンシーさんのホームページを見ていて、「スマートチェックイン」というサービスを見つけたんです。
そうなんです。ホテルとか、別の業態で「受付を機械にできる仕組み」を作っている会社だなと。
「受付を機械にできるってことは、レンタカーの受付も、同じ理屈でいけるんじゃないか」と。完全に直感でした。
正直、半信半疑でした。「レンタカーは別の業態だし、しかも特殊なトゥクトゥクで、離島で」って、面倒くさい相談だろうなと。
話を一通り聞いた担当の方が、「予約と決済の仕組みはうちにあります。問題はキーの受け渡しですよね。専用の筐体、新規で作りますよ」と。
予約と決済はうちにあります。
専用の筐体、新規で作りますよ
ハードとシステムを一体で設計してもらえた。
既製品ではなく、自社の業務に合った形へ。 「やりたいこと」をデバイスエージェンシーに伝えたところ、想定を超える応答が返ってきた。 「翌日には改修が反映される」― そのスピード感に、平成レンタカー様は驚かされる。
細かいやり取りは何度もありました。一番大事だったのは「予約とキーボックスの連動」の部分です。
お客様がオンラインで予約して、決済して、本人確認まで終えると、そのお客様専用の鍵の取り出し権限が筐体側に発行されるんです。
QRコードや暗証番号で、自分の予約に紐づいた鍵だけを取り出せる。他のお客様の鍵は触れない仕組みです。これで「カフェのスタッフが鍵を渡しに走る必要がない」運用が成立しました。
そこが大事でした。ハードだけ買って、システムは別、だと運用が破綻する。両方を一体で設計してもらえたのがありがたかった。
まさにそうです。「業務に合わせて仕組みを作ってくれた」感覚です。
業務に合わせて、
仕組みを作ってくれた感覚です
"自分で進められる気軽さ" と "人がいる安心感" の両立。
カスタマイズが完了し、平成レンタカー様の10拠点すべてにAdvaNceDスマートチェックインシステムが設置された。 運用開始後、現場ではどんな変化が起きたのか。そして、見えてきた「次の景色」とは。
想像以上にスムーズです。一番ありがたいのは、カフェ営業中にレンタカーの受付が入っても、カフェスタッフが手を止めなくて済むこと。
受付端末の前で、お客様が画面を操作して、鍵を取り出して、走り出していく。スタッフは目視で「あ、出発したな」と見守るだけ。
そこ、実はすごく大事なポイントなんです。カフェのスタッフが同じ建物にいるので、お客様が画面で迷ったり不安に思ったら、すぐ声をかけてもらえる。「人はいる、ただ専任じゃない」という絶妙なバランスで運営できている。
多いです。芸術祭は海外比率が高い。でも全部、画面上で言語を切り替えられるので、こちらは何もしなくていい。むしろ「対面じゃないからこそ、海外のお客様が落ち着いて手続きできる」側面もあるようで。
「省人化」って冷たく聞こえるかもしれませんが、画面で自走できる気軽さと、人がそばにいる安心感の両立ができている。これが、私たちが目指した運営の形でした。
自分で進められる気軽さと、
困ったら聞ける安心感が両立していました
BEFORE / AFTER
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 受付スタッフ | 高スキル人材の通年確保が必要 | 負荷大幅軽減・採用ハードルが下がる |
| ピーク時の待ち時間 | 1組30分/後列は1時間待ちも | 大幅短縮(事前チェックインで即時化も可) |
| 多言語対応 | スタッフ語学力/電話対応に限界 | システムが標準で多言語対応 |
| 説明品質 | 担当者ごとにバラつき | 全店で一定品質を担保 |
| NOC・保険の理解 | 口頭説明の漏れで揉めるリスク | 画面で必ず同意を取得・記録 |
| 口コミ評価 | 待ち時間がマイナス評価に直結 | 「スムーズ」「安心」がプラス評価に |
「人を増やせないから、諦める」前にできること。
インバウンドはこれからさらに増える。観光地のレンタカー需要も、同じく拡大していく。 その中で、平成レンタカー様が見据えているのは、「待たせないこと」が新しい競争軸になる未来だった。
……一言だけ。「人を増やせないから諦める時代じゃない」。
私たちのように、既にカフェなど別の事業があって、そこに人がいる。でも「もう一つ事業を増やすには、追加で専任を雇わなきゃ無理」と思っている方は多いはずです。
「専任は置けない、でもこの事業をやりたい」と思ったら、まず相談してみる価値はあると思います。私たちも「無理だろう」と思っていたことが、相談してみたら数ヶ月で形になりました。
こちらこそ。豊島でお待ちしています。
人を増やせないから、
諦める時代じゃない
PRODUCT FEATURES
平成レンタカー様に導入されたのは、専用の自立型クイックチェックイン端末と、
予約・決済・本人確認・契約・延長精算までを統合した受付システムでした。
HARDWARE
上部にAndroidタブレットを内蔵し、お客様が母国語で受付フローを完結。免許証スキャン・電子契約・保険オプション選択・決済までを画面上で進められます。背面には転倒防止板を備えた自立型構造です。
| 外寸 | H 1,250 × W 664 × D 710 mm |
| 画面 | Androidタブレット内蔵 |
| 機能 | 免許証スキャン/電子契約/決済/印字 |
| 構造 | 自立型/転倒防止板付き |
| 設置 | 屋内自立設置(給電・有線LAN) |
SOFTWARE
予約から返却・延長精算まで、お客様自身で完結できる
スマホ事前
チェックイン
免許証スキャン
本人確認
利用規約
電子同意
保険・NOC
オプション説明
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SCREEN SAMPLES
母国語で、自分のペースで進められる
最初に母国語を選んでもらえば
後はすべてその言語で進む
NOCも含めて、必ず画面上で同意を取得
― トラブル防止に直結
CONTACT
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